こんばんは。Mです!
皆さんは「MOTHER マザー」という映画を知っていますか?この映画は実際にあった事件を元に作られたものなんです。
僕はこの事件について全然知らなかったんですが、この作品を実際に見て、かなり心が痛くなる描写があってかなり驚きました。
しかし、ただ心に痛みがあるだけでなく、親子について考えさせられる場面もある為、これから親になる人、すでに親となっている方に是非見てもらいたい作品です!
それではあらすじです。
あらすじ
少年は今年3月、埼玉県川口市のアパートで祖父母の小沢正明さん(73)と千枝子さん(77)を刃物で刺して殺害した上、現金などを奪った強盗殺人などの罪に問われている。~
「母親の浪費癖により、小中学校にも行かせてもらえなかった」などとし、「母親に『殺してでも』という強い言葉で祖父母からの借金を執ように迫られ、最終的には本人が殺害を決断しているとは言え、母親の養育や母親の言動に大きく左右されたものだ」として、無期懲役の求刑に対して懲役15年の判決を言い渡した。
川口祖父母殺害事件の少年に懲役15年:少年は「貧困」「居所不明児」そして「学習性無力感」だった(碓井真史) – エキスパート – Yahoo!ニュース
キャスト
・三隅秋子:長澤まさみ
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・周平:奥平大兼
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・川田遼:阿部サダヲ
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・高橋亜矢:夏帆
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・宇治田守:皆川猿時
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・赤川圭一:中野太賀
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感想
作品冒頭から主人公の三隅秋子のヤバさがかなり目立ちます。 定職に就かず、親、親族から借金をして借金したお金でパチンコやゲーセンで浪費を続ける母親です。
その息子、周平がこの作品を通じてずーーーっと見ていられない位可哀そうなんですよ。。。
母親はネグレクト気質で電気水道ガスが止まった部屋で数日周平を放置していたり、学校には通わせず盗みなどでお金を稼がせたりさせていました。
そうしている内に身内からは絶縁状態となり浮浪者となってしまうんですが、いい出会いもあるんです。
周平が大きくなり、建設会社に住み込みで働くことになった際も、周平にだけ働かせて、秋子はその稼いできたお金でギャンブル等で浪費してしまうんです。
挙句の果てには、建設会社の金庫からお金を周平に盗ませそのまま逃亡する。本当に親か???
そうこうしているうちにまたお金が尽きて、次はどうしようかと悩んでいると、ふいに秋子が周平に「親を殺せばお金手に入るよね・・・。殺し、出来る?」と聞くんです。
この問いに周平は、「出来る。」と答えてしまうんです。
周平は幼少期から虐待を受けていました。しかし周平の心の根底には「お母さんの事が好き」という気持ちをずっと持ち続けていたのです。
この気持ちのせいで離婚する際は優しい父親ではなく、虐待してくる母親を選んでしまいました。
この生活を長年続けている内に、母親は息子を、息子は母親をと共依存となってしまっていたのでお互い最悪の選択をしてしまったのです。
実際に周平が秋子の両親を手にかけるシーンなんかかなり心が痛みました。
ここで一番驚きなんですが、捕まったのは周平だけで秋子は無罪放免なんです。
なぜかというと、周平は「自分の意思でやった。誰にも指示を受けていない。」と供述してしまったからです。
秋子も事情聴取を受けるんですが、「私が子供をどう育てようが私の勝手だ。」の主張の一点張りで証拠も不十分でしたので無罪となってしまったんです。
終始胸糞展開が多いんですが、各登場人物の心情の変化やが細かに表現されていて、僕個人として秋子役の長澤まさみの演技が特に凄かったと思います。
あんまり細部まで書きすぎても作品を見る楽しみがなくなると思うので、ここまでにしたいと思います。
それでは今日はこの辺で。 またね!
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